施設ごとに異なる仕事内容と利用者の介護度

日常生活で介護を必要としている人は、症状によって5段階のレベルで分類されます。施設によって仕事内容からサービス利用者の介護度まで細かく違うので特徴を理解した上で求人探しをするのが基本です。いくつかある介護施設の中でも、利用者が限定されているのが特別養護老人ホームです。特養と略されることもある特別養護老人ホームは、在宅での生活が困難と判断された人を対象とした施設になります。介護レベルの低い人は利用することができず、介護レベル3以上を対象としているのが特徴です。介護士は排泄や食事などの介助、利用者が楽しく過ごせるように催されるレクリエーションの準備や実行が主な仕事になります。

利用者を限定している特養に対して、幅広い人を対象としているのがサービス付き高齢者向け住宅です。単語の頭文字を取ってサ高住という呼称で親しまれているこの施設は初期段階となるレベル1の要介護者から重度のレベル5の要介護者まで利用できます。文字通り、施設の中で生活を送る形となるので、敷金や礼金をはじめとした初期費用や家賃に当たる月額料金を払わなければいけません。地域や規模による若干の違いはありますが、月額平均30万円前後が相場です。介護職員の基本業務は特養とほぼ同じですが、サ高住は24時間体制での見守りが必要となるので日勤、夜勤の交代制で働くことになります。シフト勤務で生活が不規則になりがちですが、夜勤手当が支給される分だけ高収入が期待できる点がサ高住の仕事の魅力です。